記事が2回に分かれてしまい、申し訳ございません。それでは続きの考察をしていきます。
②ロペラミド過剰摂取により不整脈になったケースですね。
急に不整脈になって倒れたので、緊急時の不整脈に使うアミオダロン投与や心臓マッサージ行いましたが、状況は改善しません。
ベテラン薬剤師の葵さん(主人公)が、患者さんの飲んでいた薬のせいじゃないかと疑い、患者さん家族と一緒にお薬を探します。あの状況で原因の薬を見つけて、対処法まで指示できる薬剤師さん立派です。
ロペラミドは通常量であれば、大腸に働いて下痢を止める優秀な薬ですが、過剰に飲むと血液脳関門というバリアを突破して不整脈や気分の高揚、薬物依存を起こすお薬です。
皆さん用法、用量はしっかり守りましょう。
薬は毒にもなりますよ。
③クラリスロマイシン飲めない時の工夫について。
クラリスロマイシンは小児科、耳鼻科でよく出される抗生剤(悪い細菌をやっつける薬)です。
ものすごく苦い薬で各メーカー味を工夫していますが、それでも大人が飲んでも苦いです。
酸味のあるものと一緒に飲むと苦味が増すので、ジュースやヨーグルトとは一緒に飲めない薬です。
ドラマでやっていた通り、アイスと一緒に飲むのが良いと思います。クラリスロマイシンの小児用の飲み方について指導することは、ほとんどの薬剤師さんが経験したことあると思いますよ。
苦い薬の飲ませ方については機会があれば、記事を作成したいと思います。